deracine

Jul 4

最近,小説を書いていてよく思うんだけど,小説っていうのは,結局のところ「俺を見て」なんだよね。

4Gamer:
 作家の個性が主ということですか?

桝田氏:
 うん。小説には,キャラクターが沢山出ていたりして,お話のなかで彼/彼女らがいろいろなことをしでかすわけだけど,キャラクターっていうのは,やっぱり作者の分身なんだよ。「俺はこんな奴です」「こんなこと考えてます」っていうのを,キャラクターの台詞として言わせてみたり,世界設定で表現してみたり,あるいは起承転結のストーリーで表してみたり,手を変え品を変え「俺を見て」って言い続けるのが,小説というメディアなんだと思う。

4Gamer:
 ゲームはそうじゃないんですか?

桝田氏:
 ゲームっていうのはまったくその逆で,「あなたってどんな人ですか?」というのを,ひたすら聞き続けるメディアなんじゃないかなって感じるんだよね。さっき言った葛藤/ジレンマというのも,要はそういう話で,選択をプレイヤーに迫ることで,「あなたってどんな人? あなたってどんな人?」を問い続けていく。僕には,ゲームってそういうメディアなんじゃないかという気がするねぇ。

4Gamer.net ― 「ゲームとは問いかけるメディア」――「天外魔境」や「俺屍」の桝田省治氏に“ゲームとはなにか”を聞いてみた(勇者死す。ディレクターズカット)